1 ビタミンB群の話 ③ビタミンB12と葉酸
B12と葉酸はともに造血に働きます。
不足すると巨赤芽球性貧血を起こします。
昔は原因が分からずに治りにくかったため「悪性貧血」と呼ばれました。
だるさやめまいのほかに手足がしびれたり、ふさぎこんだりします。
また、葉酸は妊娠中や授乳中に特に重要です。
DNAやRNAの合成に働いて発育を促すからです。
妊娠初期に不足すると二分脊椎などの神経管の異常が出ます。
B12はレバーや牡蠣などの動物性食品に多く含まれ、葉酸はレバーの他にほうれんそうなどの葉物野菜に多いです。
特に注意が必要なのは「胃を摘出した人」「菜食主義の人」「アスピリンやピルなどを常用している人」です。
執筆者:かがせみどり