1 ビタミンB群の話 ④ビタミンB3(ナイアシン)
ナイアシンとはニコチン酸とニコチン酸アミドの総称で、ビタミンB3 のことです。
糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠で、欠乏すると様々な「炎症」を起こします。
うつ病やネガティブ思考に偏りがちな人は、このB3が圧倒的に不足しています。
適応障害、アスペルガー、自閉症の方は、ぜひ積極的に摂取して下さい。改善例が多数あります。
食材としては、かつお節をはじめとする魚介類、ナッツ類、まいたけやしいたけなどに多く含まれています
ナイアシンのお話をしましょう。
ナイアシン欠乏症として有名なのが「ペラグラ」です。
とうもろこしを主食とする地域に多く、顔や手足が炎症で黒くなり、胃腸の障害や精神症状が起こります。
また、ナイアシンはお酒を代謝するのに使われますから、大酒飲みの人は気をつけないと不足します。
また、大量に投与することでコレステロールや中性脂肪を低下させます。
ナイアシンが統合失調症の幻聴、幻覚を抑えることを発見したのは、カナダの精神科医エイブラム・ホッファー先生です。
先生はもともと生化学を研究していた方で、幻聴や幻覚を「脳内で起こっている化学的反応」と考えて研究を進めるうちに、幻聴、幻覚を引き起こす「アドレノクロム」という物質を見つけ、これを還元、代謝するのがナイアシンだということを突き止めます。
先生はそのことを「二重盲検法」で確認して学会で発表しましたが、そのために学会の会長の座を追われてしまいます。
故郷に帰った先生は、一介の精神科医として多くの患者を治療し、ライナス・ポーリング博士と共に創始した「分子整合医学」を広めました。
ホッファー先生の生き方に私はいつも励まされます。今もなお、栄養で治すということへの偏見は続いていますが、先生たちの切り開かれた道を繋いでいけたら、と思っています。
【管理人補足】
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(これ単体ではなく、食事改善とレシチン、DHAなどのサプリメントの併用が望ましいです。詳細をお知りになりたい方はご連絡下さい)