私たちの体は60兆個の細胞からできていて、約3ヶ月ですべての細胞が入れ替わります。
その時にいい食事をしていれば、いい材料を使っていい体が作られるのです。悪い食事をしていれば・・その反対になるのです。
脳がよくない材料によって作り替えられてしまえば、司令塔である脳の機能が落ちて、心身の不調が起こりやすくなります。
では具体的にどのようなものを食べたらいいのでしょうか?
2.よい油を使いましょう
少し前まではリノール酸という油がコレステロールを低下させ、健康にいいと言われていました。
リノール酸はサフラワー油、大豆油、コーン油などの植物から取れる油です。
ところが最近、リノール酸を取りすぎると、がんやアレルギーを引き起こすことが分かってきました。
そして、EPAやDHAという魚に多く含まれる油が、血液をさらさらにして、炎症を抑える働きがあることが分かってきたのです。
がんやアレルギーは体に起こった炎症ですので、
EPA、DHAを取ることでがんやアレルギーになりにくくなるということです。
特にDHAは脳の機能を上げる働きがあり、「頭をよくする」「脳を活性化する」と期待されています。
1.子どものタンパク質の必要量は大人の倍 で話したように、タンパク質のローテーションの中に、ぜひお魚を組み込んでいただきたいと思います。
また、トランス脂肪酸という油が心筋梗塞などの病気を引き起こすことが分かってきました。
トランス脂肪酸は植物油に水素を添加して固形化したもので、マーガリン、ファットスプレット、ショートニングなどと表示されています。
今まではマーガリンは体にいいと言われていましたが、実はそうではなかったのですね。
むしろバターの方が害がない、ということも言われています。
アメリカではマクドナルドが「揚げ物にトランス脂肪酸を使いません」と宣言したりしていますが、日本では「それほど消費してない」ということで、大きな動きはありません。
でも、スーパーなどで安価に買えるケーキ、クッキー、ドーナッツ、菓子パンなどにはトランス脂肪酸が使われています。
こういうものは子どもたちが大好き。親が気をつけないといけないと思います。
【管理人補足】
菜種、大豆、トウモロコシ
ひまわり、ごま、綿実
紅花、米、落花生
の原材料のうち、いずれかを用いた植物油の総称です。
このうち、ごま油と米油は、他の油と比べリノール酸が比較的少ないことから使っても大丈夫といわれています。
残りの7種のサラダ油は、加熱すると神経毒(ヒドロキシノネナール)に変わり、神経細胞を死なせて脳の海馬を委縮させることがわかっているそうです。
(医学博士・脳科学専門医 山嶋哲盛氏著書より)