過去記事のレシピでは、動物性食品を使用したものもありますが、最新の情報では、植物性タンパク質を推奨しております。
食肉は、大豆ミートや高野豆腐などに置きかえてみて下さい。順次新しいメニューなどと入れ替えていきたいと思います。

発芽玄米が良い理由 改訂版

玄米・・・種
発芽(はつが)玄米・・・種から発芽したもの
白米・・・種の中の栄養の部分


つまり「ちょっとだけ芽が出た種を食べましょうね」というのが発芽玄米のすすめです。

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なぜ発芽したほうがいいのかというと、
種が芽を出そうとするとき、種の中に含まれているでんぷん(白いお米の部分)をそのエネルギーとして使うわけですが、その際、栄養として効率がいいようこのでんぷんを分解するから、というのが理由です。

でんぷんが分解されることによって、大きくわけて2つの効果が生まれます。

①人間の体にとっても栄養が吸収されやすい形になる(栄養価が高くなる)
②おいしくなる



もう少し具体的にいいますと、
発芽玄米となったお米には、GABA=ギャバという、脳に必用なアミノ酸の一種がぐっと増えます。
(白米にはわずかに1mg、胚芽米で2.5mg、玄米でも3mgなのに対し、発芽玄米は10mg!)

人間の脳の中でGABAが減少すると
 
・会話に支障をきたしたり(アスペルガー傾向が強まる)
・衝動性や興奮を抑えられなかったり(ADHD傾向が強まる)
・悲観的になったり何かを成し遂げる力がなくなったり(うつ傾向が強まる→不登校へ)
・睡眠が上手に取れなくなったり(寝つきが悪い、不眠→体調不良へ)



してしまいます。


GABAは脳の発達、学習記憶、睡眠、自閉症や統合失調症などの精神疾患に深く関係しているのです。
 ■記憶を整理する大脳シナプスの運動を発見 ― 抑制伝達物質GABAが関与
 ■発芽玄米とギャバについて
 
(神経伝達作用だけでなく、血圧上昇抑制作用、腎・肝機能活性化作用、抗がん作用、アルコール代謝促進作用、消臭効果作用、肥満防止作用など、多岐に渡り良い作用があることもわかっています)
 
 
これ以外にも、
コメアレルギーの原因となるアレルゲンが白米や玄米に比べ低減化される、ミネラルの消化吸収が玄米より優れているなどの利点が発芽玄米にはあります。
 
(玄米はフィチン酸によって強烈な金属排出作用があり、これが体にいい反面、乳幼児や妊婦などは必要以上にミネラルを排出してしまうリスクも指摘されています。ただし近年、その程度については研究が進み、一般的には問題ないという説もあります。)
 
 
白米は御存知の通り、炭水化物そのものなので、イコール糖であり、急激な血糖上昇を招き、低血糖症につながってしまいます。
従って発達障害や精神疾患を抱えている人の主食は、GABAが豊富な発芽玄米をおすすめします。