過去記事のレシピでは、動物性食品を使用したものもありますが、最新の情報では、植物性タンパク質を推奨しております。
食肉は、大豆ミートや高野豆腐などに置きかえてみて下さい。順次新しいメニューなどと入れ替えていきたいと思います。

成長期に必要な栄養素の基礎知識と組み合わせる時のコツ①ビタミンB1 改訂版

1 ビタミンB群の話 ①ビタミンB1


ビタミンBの仲間たちは、B1・B2・B6・B12・ナイアシン(B3)・パントテン酸(B5)・葉酸(B9)・ビオチン(B7)などがあります。

他にもビタミンB様の物質がありますが、正式に仲間入りを認められていません。


ビタミンB群は糖質、たんぱく質、脂質の代謝に働き、エネルギーを産生し、老廃物を代謝するという大切な働きをしています。

そして、注意することは、「B群はグループとして働く」という点です。


たとえばB1は糖質の代謝に関わっていますが、B1だけ摂ればいいというわけではなくて、他のB群も揃っていてこそ、効率的に働くことができるのです。

日本人に不足しがちなのはB1。米を主食としているからですね。


B1を最初に発見したのは鈴木梅太郎博士という方です。米ぬかから発見されました。

「脚気」という病気をご存知ですか?

江戸時代の後期から戦後まで長い間日本人を苦しめてきた病気です。

疲れやすい、むくみ、動悸、などの症状から始まって、精神的にもイライラしたりうつっぽくなります。

最終的には心臓の働きが悪くなって死んでしまうという恐ろしい病気でした。
これは米を精白してB1が不足したために起こった病気で、はいが米や麦、雑穀を混ぜた米を食べれば予防できるということが分かるまでに、多くの犠牲者を出してしまいました。

ちなみに脚気の治療薬として作られたのが「アリナミン」です。

過去の病気と思われていた「脚気」ですが、最近は形を変えて現れているそうです。

糖分の多い清涼飲料水、お菓子、インスタント食品などに偏った食生活をしているせいで、「隠れ脚気」になる人が増えているとか。
お医者さんも脚気を診ることがなくなって、気が付かないこともあるそうです。

B1を多く含むのは


・玄米(全粒小麦にも多く含まれますが、グルテンフリーを推奨しているため省きます)
・にんにく
・大豆
・豚肉
・レバー


などです。動物性食品は、基本的には、飼料に含まれる環境ホルモンやトランス脂肪酸といったことから、摂取するリスクの方が近年懸念されているため、あくまでもし好品程度にしておくことをお勧めします。