分子栄養学とは

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分子栄養学とは、個々の人間のDNA分子の働きを分子レベルで考えるという意味であり、「固体差の栄養学」です。
生物の生きるシステムを科学で解明して行くのが「生化学」と「分子生物学」であり、この二つが合体したものが分子栄養学といえます。私たちがよく知っているカロリーの栄養学とは全く異なります。



人の体は、筋肉とか皮膚とか臓器などから成り立っているわけですが、それらは細胞からできていますよね。
その細胞にはDNA(遺伝子)があって…とここまではみんな知っていることだと思います。


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兄弟であっても顔や体つき、脳の働きや体質が異なるのはなぜでしょうか。
それはこのDNAの指令によって出来上がる「たんぱく質の構造」が異なるからなのです。1つのたんぱく質には、アミノ酸を100個以上、多いものだと1万個以上!ものアミノ酸分子がつながっています。

この並べ方を変えながら、人間の細胞内ではなんと10万種類ものたんぱく質を作り出し、必要な場所にそれぞれ届けているわけです。

たんぱく質というと、皮膚や筋肉を想像しやすいですが、血液やリンパ液も、骨も(たんぱく質の骨組みにカルシウムがついたものが骨です)、皆タンパク質からできています。


たんぱく質は細胞膜の中にも存在しています。そしてこのたんぱく質がビタミンだとかミネラルと化学反応を起こすことによって、ホルモンや、脳内物質を作り出したり受け取ったりしているのです。
従って、光や味、匂い、触覚などの刺激を受け取るレセプターも、不安やうつ、集中力ややる気などといった精神も、すべての生命活動はたんぱく質中心なのです。



そして、こうしたたんぱく質を作る能力が、人それぞれ違うのです。ある人はAというたんぱく質を作る能力は高いけど、Bというたんぱく質を作る能力は低い、というように。
したがって一人一人、その材料となる栄養物質のとり方も違ってくるのです。


生まれつきたんぱく質のはたらきの弱い部分をどうやってカバーするか。


アミノ酸が違う種類のたんぱく質を作り変えるとき、酵素たんぱくが働き、この酵素を一緒になって働くのがビタミンやミネラルです。
つまりこのビタミンやミネラルが不足すると、たんぱく質を作る能力が低くなります。逆に、必要十分に補充してあげれば、たんぱく質のはたらきを助けてあげることができるようになります。


同時に、こうしたはたらきは細胞膜に存在している脂(リン脂質)の質によって決まります。
脂がさらさらしていると、細胞膜を通して栄養素が行ったりきたりしやすくなるため、先述のアミノ酸がたんぱく質へ作られる働きが容易になり、質のよいたんぱく質が迅速に、十分な量作られるわけです。この脂が、レシチンやDHAなどです。レシチンにはコリンという、神経伝達物質そのものになる材料も含まれています。

発達障害の傾向を持つ人は、何らかの原因により、こうした生命活動に必要な栄養素が脳まで十分に行き届いておらず、脳の神経ネットワークが少なく、脳細胞も固いために様々な不具合が出ています。そのため、どんなに療育をしても知育をしても、この材料そのものをしっかり補充し、脳細胞とネットワークを作り直すところから始めない限り改善は望めないのです。



こちらでご紹介しているレシピは、基本的に共通して足りていないものに焦点を当てていますが、発達障害といってももちろんその症状もまちまちで、これも固体差によるものです。厳密には誰にとって何がどのくらい足りていないか、というのは検査をしない限りわかりません。

この検査ですが、毛髪を送ることで詳細にデータが出ます。

検査結果例はこちらをご参照下さい


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細胞内におけるリン脂質やたんぱく質のしくみなどは、こちらのサイトに大変わかりやすい図が掲載されています。
実は多機能、細胞膜|細胞ってなんだ(2)

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Keikomiya

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